vol.12 動画制作の流れ Adobe After Effects Pro編

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vol.10 動画の作り方 Adobe Premiere 編に引き続き、映像を作るときに使用するアプリケーションAdobe After Effectsについてお話しします。こちらもPremiere同様、Adobeソフトの画像系のアプリケーションとは使い方が違いますが、Premiereと基本的には似ています。

今回はAfter Effectsを使った動画編集の流れについてお話しします。

 

1.プロジェクトの作成

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「プロジェクト=.aepファイル」を作成する

After Effectsを起動するとで既に新規プロジェクトが作られた状態です。メニューの「ファイル」→「新規」→「新規プロジェクト」を選択し、新たなプロジェクト画面を作成します。

※ちなみに複数のプロジェクトを同時に開くことはできません。

 

2.コンポジションの作成

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コンポジションとは動画を構成するための入れ物

プロジェクト作成の次は「コンポジション」を作成します。メニューの「コンポジション」→「新規コンポジション」を選択します。

またはプロジェクトパネル下部にある「新規コンポジションを作成」からでも作成できます。

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ダイアログが出てきます。目的に合わせて設定します。ここでの設定はあとでも変更することができます。

プロジェクトパネルに「コンポジション」が作成されます。

 

3.素材(動画、静止画)を読み込む

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フッテージコンポジションの違い

メニューの「ファイル」→「読み込み」で素材ファイルを選択します。もしくは、読み込む素材のウィンドウから直接ドラッグ&ドロップして読み込み、ワークスペースのプロジェクトパネルをダブルクリックすると、ダイアログが出てきます。そこからファイル選択もできます。

プロジェクトパネルに、読み込んだファイル名が表示されれば読み込み完了になります。

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 <素材を読み込む際の読み込み種類>

ファイルを読み込む際のファイル読み込みの種類には「フッテージ」と「コンポジション」があります。違いとしては「フッテージ」は指定したファイルを一枚の画像として読み込み、「コンポジション」はファイルのレイヤーを保持して読み込むことです。

 

・「フッテージ」として読み込ませた場合

JPGなどを読み込むときは「フッテージ」で読み込むのが適切ですが、レイヤー構造を持ったPhotoshopファイルやIllustratorファイルを「フッテージ」として読み込むと、レイヤーを結合して一枚の画像として読み込むか、どれかひとつのレイヤーのみを読み込むかが選択できます。

 

・「コンポジション レイヤーサイズを維持」として読み込んだ場合

レイヤーのあるPhotoshopファイルやIllustratorファイルを、レイヤーを保持したまま、余分な部分をトリミングして読み込みます。

 

・「コンポジション」として読み込んだ場合

レイヤーのあるPhotoshopファイルやIllustratorファイルを、レイヤーを保持したまま、同位置、同サイズで読み込みます。

 

4.素材を動かす

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アニメーションの作成

タイムラインパネルのレイヤーから「トランスフォーム」を開きます。

<縦に移動するアニメーションを作る>

この素材を上から下に移動するアニメーションを作成します。

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・キーフレームの作成

「トランスフォーム」の中に「位置」のプロパティがあります。「位置」の左にある「ストップウォッチ」をクリックします。するとタイムライン上に「キーフレーム」が追加されます。

※「キーフレーム」とは、モーションやエフェクトなどを設定する際に使用します。動きの始点と終点を設定すれば、その間を自動的にアニメーションできるというイメージです。 

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・2つ目のキーフレームを作成

時間のインジケータを動かし、「位置」の横にある数値を変更します。

※この2つの数値はy軸x軸になっています。

するとアニメーションラインが表示され、上から下に移動するアニメーションが出来ました。 

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・アニメーションを削除するには

「ここの動きを全部変更したい」という場合は、動きを適用しているプロパティの

「ストップウォッチ」を押し、キーフレームを全て削除するか、キーフレームを個別に選択し、Deleteキーで削除することが出来ます。

上の画像のようにキールレームを複数選択することも可能です。

 

5.動画形式で書き出す

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書き出すことを「レンダリング」と呼びます

動画形式に書き出したいコンポジションを選択します。「ファイル」メニューの「書き出し」の中から、目的にあったファイルの種類を選んでください。

書き出しには時間がかかります。なので、複数編集して書き出さなければいけない場合、編集をしたあとレンダーキューに追加しておき、夜間レンダリングを行うことも出来ます。

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「レンダーキューに追加」すると「レンダーキュー」にレンダリング情報が追加されます。ファイルの種類などを変更したい場合は、「出力モジュール」で変更できます。また複数書き出しを一度に行ないたい場合は、上記の方法を繰り返し、 レンダーキューに追加していきます。「レンダリング」ボタンを押すとレンダーキューに登録されたコンポジションが上から順番に、レンダリングされていきます。

 

まとめ

After Effectsでの動画の作り方をご紹介しました。ここに書いたのは本当にほんの一部です。数えきれないくらい出来ることは無限にあるので、使いこなしていきたいですね。