vol.1 古くから愛されるフォント “TRAJAN”の魅力
こんにちは。デザイナーの寺田です。
今日はBOELのロゴに身近な関係のTrajanフォントについてご紹介します。 読み方は「トラジャン」もしくは「トレイジャン」と読みます。
できたのは弥生時代?
誕生は2000年前!
当時ローマを統めていたトラヤヌスという皇帝のために使われていた文字がTrajanです。
トラヤヌス帝はローマの領土を最も拡大させた人物です。ローマの市街地の中心に彼の墓所となった記念碑があります。
その記念碑の文字が元になりTrajanが作られました。
誕生秘話
文字の線の太さの違い
当時、文字は石に刻まれていました。職人さんは石に文字を彫る前に平筆で下書きをしてから作業をしていました。
実際に平筆で文字を書くと筆の向きによって、線の太さが変わっていることが分かります。
現在も愛されるフォント
高級チョコレート店のロゴに!
今ではチョコレートの代名詞とも言われる、高級チョコレートブランドGODIVAのロゴもこのTRAJANがベースになっています。
ちょっとくせ者?
使い方には注意が必要!
ひとつひとつの文字の大きさがバラバラのため、使い方には注意が必要です。そして文字の縦横比が違うので可読性を考えると文章などでの使用は、おすすめできません。組むとしても、文字間がバラバラになるような箱組よりもセンター揃えが無難です。
文字自体の完成度が高いのでタイトルやロゴで使用すると、このフォントの特徴が発揮されます。
タイトルやロゴを組むときは、文字間をゆったりさせるとバランスがとれ、高級感を演出できます。
最後に
BOELのロゴにも
BOELのロゴはTrajanにインスピレーションを受けて作成しています。文字のみのシンプルなロゴですが、重厚かつ安定感のあるロゴになっています。
Trajanは有料フォントです。ただ、Adobeのソフトをインストールすると標準で入っているフォントですので、デザイン関係のお仕事の方はお持ちではないでしょうか。
文字の歴史や特徴を知ることで、デザインの参考になればと思います。
出典:GODIVAホームページ http://www.godiva.co.jp/
出典:wikipedia http://ja.wikipedia.org/wiki/ゴディバ
vol.11 デザインに必須!?ロゴ作成で気にしたい3つのこと - BOEL Inc. TIPS